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桜田ひより&吉川愛、2人でつくる魔法の時間。スタジオツアー東京「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」アンバサダーお披露目イベントをレポート
東京都
ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター(以下、スタジオツアー東京)で、クリスマスシーズン限定の特別企画「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」が、2025年11月8日から2026年1月12日(祝)まで開催中。2回目となる今年は、演出もぐっと進化。映画の中で見てきた“魔法界のクリスマス”に一歩近づいたような、冬のスタジオツアー東京がスタートした。今回は、その開幕に合わせてアンバサダーのお披露目イベントも行われたので、その模様を詳しくレポートする。
宙に浮かぶキャンドルが照らすホグワーツ大広間ではじまった、アンバサダーお披露目イベント
桜田ひよりさんと吉川愛さん、魔法の合図でツリーに光をともす
「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」期間中のホグワーツ大広間はクリスマスの装いに包まれ、ツリーやリースが彩りを添え、テーブルには英国の伝統料理がずらりと並ぶ。頭上には約400本のキャンドルが浮かび、やさしい光が大広間全体をふんわり包んでいる。そんな華やかな空間の中央に、この日限定でクリスマスカラーの赤いステージが用意され、桜田ひよりさんと吉川愛さんが登場した。
最初の挨拶では「大好きな世界に囲まれながら、仲のよい愛ちゃんと一緒にこの日を迎えられてとても楽しみです」と桜田さん。吉川さんも「本当に大好きな『ハリー・ポッター』の世界に囲まれながらお仕事ができること、そして大好きなひよりと一緒にお仕事ができることがすごくうれしいです」と笑顔を交わし、自然とふたりの距離感の近さが伝わってきた。
天井へ視線を向けた吉川さんは「入った瞬間にキャンドルが浮いていて、映画で見た通りだと思ってテンションが上がりました」と楽しそうに話し、桜田さんも「普段の大広間とは雰囲気が変わって特別感があります」とうなずく。
そして、この日最初の大役となる点灯式へ。手渡された杖を握り、カウントダウンに合わせて、ふたりは劇中でもおなじみの呪文を唱えた。
「ルーモス!」
合図と同時に空間がふっと暗くなり、ツリーにあたたかな灯りがふわっとともる。オーナメントのきらめきが加わり、ホグワーツ大広間はクリスマスらしい柔らかな色合いへ。頭上のキャンドルの揺らぎも重なり、ほっと息をつきたくなるような温かさが生まれた。桜田さんは「より一層ハリー・ポッターの世界に浸れている感覚になります」と声を弾ませ、吉川さんも「ツリーがつくことで空間全体が華やかになって胸が高鳴ります」と笑顔を見せた。
作品との出会いから始まったふたりのハリー・ポッター体験
点灯式の余韻が残るなか、話題はふたりが作品に出合ったころへと自然に移っていった。最初に思い出を口にしたのは桜田さん。小学生のころ、父の隣でなんとなく映画を見始めたのがすべての始まりだったそう。「本当に現実にあるんだと信じながら夢中で見ていました」と笑い、当時のまっすぐな気持ちを思い返す。制作の裏側やキャストの話を知るうちに作品への思いは深まり、今では「冬になるとイチから見直すのが毎年の恒例行事」と続けた。
一方で吉川さんは、母に見せてもらったのがきっかけ。「ご飯が出てきたり空を飛べたり、魔法が当たり前にある世界が本当にうらやましくて」と声が弾む。幼いころの憧れが、そのまま今につながっていることが伝わる。
アンバサダー就任の知らせを受けた瞬間の話になると、さらに表情がぱっと明るくなる。吉川さんは「けっこう太めの柱に抱きついて(笑)。本当にちょっと前まで『ハリー・ポッターの新作グッズ出てるかな?』ってマネージャーさんと話していて、スリザリンのこういうところが好きでって話してたときだったので。本当にうれしくて」と照れ笑い。直前まで作品の話をしていたタイミングだっただけに、喜びが一気にあふれたようだ。
その隣では、桜田さんが「愛ちゃんと一緒だと聞いて、この日を待ちわびていました」と柔らかく微笑む。作品への愛だけでなく、“相方”と一緒だからこそ感じたうれしさがにじむひと言だった。
話はスタジオツアー東京での思い出へと続いていく。桜田さんが一昨年の誕生日に訪れた日のことを思い返し、「ちょうどあの後ろの大広間を開けさせていただきました」と少し照れたように語る。「『私です!』って(笑)」と手を挙げた瞬間の空気までそのまま伝わってくるようで、当時のワクワクが今も鮮やかに残っているようだった。
吉川さんは「母と来たんですけど、母が挙手をして大広間を開けました」。続けて「炎のゴブレットのときも来ましたし、チケットがなかなか取れなかったんですけど、ようやく取れて母と来て。本当に大感動して、ウルウルしながらずっと見ていたのを覚えています」と思い出を重ねた。別々のタイミングで訪れていながら、ふたりとも“大広間の扉を開けた経験”があったことに、「同じ状況で(笑)」とMCも驚くひと幕だった。
親しさを超えて寄り添うふたりの関係
話題は自然と、ふたりの関係性へゆっくり移っていった。「あらためて互いをどんな存在だと思っているか」と聞かれ、顔を見合わせて思わず笑い合う2人。
「いや、なんかすごい照れるんですよね、こういう場で言うのって」と、桜田さんはそう前置きしつつ、少しだけ間を置いて言葉を続けた。「私が中学3年生のときからなので、もう本当に……長い付き合いなんですけど、親友ともまた違ったレベルというか。もう家族と言っても過言ではないくらいで。10代の、すごい悩んでたときに相談に乗ってくれたり、20代になってからも節目節目で何時間でも喋れて。本当にお姉ちゃんみたいな存在です」
すると隣から「初めてこうやって直接聞いたので、ちょっと照れちゃいますね(笑)」と声が返る。普段から仲が良いふたりでも、こうして面と向かって言葉にするのは珍しいようだ。「普段言わないんですよ、こういうこと」と桜田さんが照れ笑いすると、「私的にも本当に家族みたいな感じですね」と吉川さんはゆっくりと言葉を重ねた。
「いなきゃいけない存在というか、いて当たり前の存在なんです。ひよりがいなくなるって考えたら、すべてを失った気分になるくらい大切で。かわいい見た目してますけど、けっこうズバズバとアドバイスをしてくれるし、でも天然でかわいいところもある。一緒にいて飽きないし、本当に何時間でも一緒にいるし、ひどいときは週4とか一緒にいるんです」。
支え合ってきた時間の蓄積が、そのまま言葉の温度に表れていた。
「知らないことのほうが少ないというか」と桜田さんが笑うと、「本当に些細なことから人生の分岐点までいろいろ話すんです」と吉川さん。優柔不断なところを相談すると「はっ!」という顔をするのが好きだという小さなエピソードまで飛び出し、自然体の空気がそのまま場に広がっていった。
フリップトークで飛び出した“アンバサダーとして挑戦したいこと”
ここからは、ふたりがフリップを使って“挑戦したいこと”を紹介するコーナーへ。軽やかなやり取りの中に、それぞれの個性が自然ににじむ時間だった。
吉川さんが「じゃん」と掲げたのは「オキュラス・レパロで眼鏡を直したい」。続けて「先日、ハリーの眼鏡のごとく割ってしまって。本当にお気に入りの眼鏡だったんです。でも直す機会がなくて、今は前に使っていた眼鏡をかけていて…。アンバサダーになったので、もしかしたら魔法で直せるかもしれないので(笑)」と、そのまま日常の感覚で語る言葉に、ふっと空気がやわらいだ。
一方で、桜田さんのフリップには「音声ガイドをやってみたい!」の文字。「夢が詰まった音声ガイドというものを、熱を込めながらぜひやってみたいなって。1日限定だけでもちょっと」と控えめに話すと、横から「共にいいですか?」と吉川さん。
桜田さんが思わず笑い、MCが「じゃあやはり一緒にこのスタジオツアー東京を盛り上げるべく、一緒に音声ガイドをやってみるっていうことで」とまとめると、「よろしくお願いします」と吉川さんが声を弾ませた。ふたりの息の合ったやり取りに、会場全体がふわっと柔らかくなる瞬間だった。
そして、この日のために用意されたサプライズへ。ステージにはワーナー ブラザース スタジオ ジャパン合同会社 バイスプレジデント・アンド・ゼネラルマネージャーの山崎佐智子さんが登壇した。
「スタジオツアー東京のローブと杖をご用意いたしました。ローブを身につけて、スタジオツアー東京の楽しさをできるだけたくさんの方々にお伝えくださることを期待しております」と、エールが送られローブと杖が手渡された。
桜田さんにはレイブンクロー、吉川さんはスリザリン、それぞれの推し寮のローブと、スタジオツアー東京でしか手に入らないヘドウィグのデザインの杖に名前を刻印したものがプレゼントされ、自分の“推し”を理解して選んでもらえたことが伝わり、2人とも自然と笑顔がこぼれた。
そして最後に、アンバサダーとしての意気込みについてもひと言ずつ。桜田さんは「こんなにうれしい日はないというくらい楽しませていただきましたし、今後ともアンバサダーとして、このスタジオツアー東京を皆さんに多く愛していただけるように、たくさんたくさん頑張っていきたいと思います」と率直な思いを伝えた。
続いて吉川さんも、「こんなに『ハリー・ポッター』の世界を堪能できるのはスタジオツアー東京だけだと思っています。実際に回ってみて本当に感動しましたし、まだ来ていない方にはぜひ来ていただきたいですし、クリスマス仕様になったスタジオツアー東京を存分に味わっていただきたいなと思います」と、まっすぐな言葉を重ねた。
「もうホグワーツ魔法学校の在校生です」と桜田さんがうれしそうにひと言。ローブの前を整えながら並んで立つ姿から、長く寄り添ってきた関係性と、この日を一緒に迎えられた喜びが自然に伝わってきた。
イベントのフィナーレは「ウェルカム・トゥ・ホグワーツ」の掛け声で締めくくられた。桜田さん、吉川さんの名前が入ったホグワーツ魔法魔術学校の入学許可書が紙吹雪のように舞い、ふたりの晴れやかな笑顔がステージにふわっと広がった。アンバサダーとして踏み出した最初の一歩が、これからの期待を自然と高めてくれる時間になった。
この冬だけのホグワーツへ!「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」開幕!!
ホグワーツ・イン・ザ・スノーとは
スタジオツアー東京で毎冬行われる特別企画「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」は、映画の中の“冬のホグワーツ”をそのまま歩いているように感じられる期間限定イベント。ツアーの既存ルートに、雪景色やキャンドルの光、クリスマス装飾が加わり、物語の中の名場面を思わせるシーンが次々と現れる構成になっている。
400本のキャンドルが浮かぶホグワーツ大広間で味わう魔法の瞬間
見どころのひとつがホグワーツ大広間だ。期間中はツリーの灯りや暖炉のぬくもりがふわっと広がり、足を踏み入れた瞬間に物語の世界へそのまま吸い込まれるような感覚が生まれる。ツリーには色とりどりのオーナメントが飾られ、壁にはガーランドやリースが設えられ、空間全体に優しい彩りが広がる構成になっている。そこから視線を移すと、大テーブルには英国の伝統料理のディスプレイが並び、プレゼントも置かれ、どこを見ても映画の世界に寄り添うつくり込みが続いていく。いずれも映画制作に携わったクリエイターたちが資料をもとに手作業で再現したもので、近づくほど細部へのこだわりが感じられる。
さらに今年は、天井に約400本のキャンドルが浮かぶ新たな演出が加わった。宙に漂うように見える灯りがゆっくりと揺れ、空間にやわらかな光を落とす仕掛けになっている。そんな、まるで“魔法”が息づいているような世界観がつくられた空間は、専門チームが細かな調整を重ねて完成させた光の演出によるもの。大広間全体にひと続きの物語のような一体感が生まれている。
その先には、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』でハリーとロンが魔法のチェスをしていた場面の再現も。クリスマス休暇で生徒が少ない時期にホグワーツへ残ったふたりが、穏やかな冬の日を過ごす様子を思わせるレイアウトで、華やかさの中にほんのり落ち着いた空気が重なっていく。
グリフィンドールの談話室や男子寮も冬支度
グリフィンドールの談話室と男子寮も、期間限定のクリスマス仕様に変わっている。寮のテーマカラーである深い赤を基調とした空間に、ツリーや装飾が加わり、暖炉の火がいつも以上に暖かく感じられる雰囲気に。ベッド脇には、ロンの母が編んだセーターを身につけたハリーとロンの姿も見える。映画『賢者の石』に登場したクリスマスの朝のシーンが思い浮かぶような演出で、「初めて見たとき、ここに住みたいと思った」という記憶がふっとよみがえるファンも多いはず。ツアーの中でも、思わず足を止めて写真を撮りたくなるエリアだ。
雪に包まれたダイアゴン横丁と、プロジェクションマッピングのホグワーツ城
今回初めて、ダイアゴン横丁が雪景色に変わるのも見逃せないポイント。普段は活気あふれる魔法界の商店街として賑わうダイアゴン横丁だが、「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」では一転してしんとした静けさに包まれる。
路地には雪が積もり、そこに足跡が続いていく演出も。これは、映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で、透明マントをまとったハリーが雪に覆われたホグズミード村を歩くシーンへのオマージュだ。もともとホグズミード村の撮影では、ダイアゴン横丁のセットが再装飾されて使われていたこともあり、今回の雪のダイアゴン横丁は、映画制作の裏話を知るファンにとってもうれしい仕掛けになっている。
そして、ツアーの締めくくりを飾るホグワーツ城の模型も、昨年に続き一面の雪景色に。今年はさらにプロジェクションマッピングが加わり、しんしんと雪が降り続く様子が、光と映像でダイナミックに表現される。城の壁面に映る光がゆっくりと揺れ、展示空間全体が冬の魔法に包まれたような感覚に変わっていく。
キャンドルの光に包まれるホグワーツの冬へ。この季節だけの“魔法”を歩いて感じる
クリスマスは「ハリー・ポッター」シリーズの中でも、友情や家族の温もりが際立つ特別な場面が多い季節。スタジオツアー東京の冬も、そんな優しい空気をまとっている。宙にキャンドルが漂う大広間や、しんと雪が積もったダイアゴン横丁、深い赤が落ち着きを添えるグリフィンドールの談話室まで。映画の中の“冬の景色”がそのまま立体になったような空間が続いていき、一つひとつのエリアに足を踏み入れるたび、物語の記憶がふっとよみがえる。
初めて訪れる人でも物語の空気を自然に感じ取れるし、シリーズを長く好きでいてきたファンにとっては、見慣れた名場面と自分の目線で再会できる時間になるはず。寒さが深まる季節だからこそ、キャンドルの柔らかな光に包まれたホグワーツの冬を歩いてみたくなる。そんなひと冬ならではの“魔法”が、スタジオツアー東京に広がっている。
取材・文・撮影=北村康行
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
Warner Bros. Studio Tour Tokyo – The Making of Harry Potter.
All characters and elements (C) & (TM) Warner Bros. Entertainment Inc. WB SHIELD: (C) & (TM) WBEI. Publishing Rights (C) JKR.
この記事で紹介されたイルミネーション
詳細情報
■ホグワーツ・イン・ザ・スノー特設サイト:https://www.wbstudiotour.jp/hogwarts-in-the-snow/
■ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター
公式サイト:https://www.wbstudiotour.jp/
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住所:東京都練馬区春日町1-1-7
チケット料金:大人7000円、中・高校生(12〜17歳)5800円、幼児・小学生(4〜11歳)4200円、乳幼児(3歳以下)無料
※チケットは https://www.wbstudiotour.jp/ で事前に購入する必要があります。スタジオツアー東京(現地)ではお求めになれません。
■ハリー・ポッター ショップ オンライン ジャパン
https://harrypottershop.jp/
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