「日本三大イルミネーション」とは?日本最大規模のイルミネーションを紹介!

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冬の風物詩としておなじみで、いまや日本全国さまざまな場所で楽しむことができるイルミネーション。今回紹介するのは、「日本新三大夜景」や「関東三大イルミネーション」など数多くの夜景観光ブランドを創設してきた夜景観光コンベンション・ビューローが、「イルミネーション戦国時代」などと称される近年の集大成として2017年に創設し、全国の夜景観光士と一般投票によって選ばれた「日本三大イルミネーション」だ。

あしかがフラワーパーク「光の花の庭」のフラワーキャッスル
あしかがフラワーパーク「光の花の庭」のフラワーキャッスル画像提供:あしかがフラワーパーク


「毎年12月に実施される試験の合格者が加わるため、全国の夜景観光士の人数は年々増加しており、その投票数とともに上位に入る難易度も高まっています。夜景観光業界、イルミネーション業界の進歩・発展がめざましいことから、『日本新三大夜景』と『日本三大イルミネーション』の認定は3年に1回行われ、再選されます」(丸々もとおさん/夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事)

2025年の再認定では、長崎県佐世保市の「ハウステンボス『光の王国』」、栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク『光の花の庭』」、神奈川県藤沢市の「湘南の宝石~江の島を彩る光と色の祭典」の3つが選ばれた。無数にあるイルミネーションイベントの中から選ばれた3イベントは、いずれも一度見たら忘れられない幻想的な光の祭典となっている。

「日本三大イルミネーション」の選定方法

2025年の日本三大イルミネーションの再選定にあたっては、イルミネーションブランド「International Illumination Award」の投票結果と、全国6000人以上の夜景観光士(夜景観光士検定に合格した資格取得者)と一般投票の結果をポイント化。そして、後述の検証7項目をクリアした全国のイルミネーションから候補地を選択し、「日本三大イルミネーション」を決定した。

「日本三大イルミネーション」の認定検証7項目

夜景観光コンベンション・ビューローが日本三大イルミネーションに求める認定検証項目は次の7つ。

(1)敷地を生かし、LED照明を効果的に活用したイルミネーションであること。
(2)照明演出について、エンターテインメント性溢れる演出を抱いていること。
(3)照明演出について、オリジナリティがいかんなく発揮されていること。
(4)演出・サービスが毎年拡張し、翌年以降への期待感を有していること。
(5)会場は回遊性であり、子どもからお年寄りまで幅広い方々に親しまれていること。
(6)管理・運営するスタッフが情熱を持って演出及びサービスを行っていること。
(7)レストラン・売店・土産等の飲食、サービスが充実していること。

イルミネーションとしての美しさはもちろん、各地の観光活性化の観点や、多くの人が楽しめるかどうかといったエンターテインメント性も重要視している。

長崎県佐世保市「ハウステンボス『光の王国』」

【写真】「ハウステンボス・イルミネーション」の全景
【写真】「ハウステンボス・イルミネーション」の全景写真提供:ハウステンボス


「第3回 インターナショナルイルミネーション アワード 2025」にて第1位を受賞し、13年連続日本一を獲得。長崎県佐世保市の「憧れの異世界。」ハウステンボスは、ヨーロッパの街並みと圧倒的なスケール感のイルミネーションが魅力だ。さらに、光のオーロラガーデンや3Dマッピングなどは、シーズンによって演出が変わるため、1年を通して楽しむことができる。

広大なガーデンがきらめく「光のオーロラガーデン」
広大なガーデンがきらめく「光のオーロラガーデン」写真提供:ハウステンボス


2025年11月7日から2026年1月5日(月)の期間は、憧れのヨーロッパのクリスマス体験が叶う「ヨーロピアン・ホーリー・クリスマス」を開催。クリスマスシーズンを彩る新たなシンボルツリー、日本初の「グランド・シャンデリアツリー」が新登場。聖歌隊の美しい生歌ナイトショー「メロディー・オブ・クリスマス」では、ショーの最高潮を迎えるときに「グランド・シャンデリアツリー」が点灯。その瞬間は、いまだかつてない圧巻のきらめきに包まれる。無数のクリスタルで織りなされた、シャンデリアを模した高さ約15メートルの壮大なツリーだ。

グランド・シャンデリアツリーとナイトショー「メロディー・オブ・クリスマス」
グランド・シャンデリアツリーとナイトショー「メロディー・オブ・クリスマス」 写真提供:ハウステンボス


さらに、2026年1月10日(土)からは場内各所が“真っ白”なイルミネーションに染まる「白銀の世界 グランドフィナーレ」がスタート。冬にしか見ることができないハウステンボスの街並みが広がる。「白銀の世界」の開催は今回が最後となり、6年間の集大成としてこれまでにない演出とスケールで展開する。また、ハウステンボスのシンボルタワー「ドムトールン」が“真っ白”のフラッシュライトできらめく新演出も見逃せない。

<会場:ハウステンボス / 住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1 / 点灯期間:通年/ 料金:1DAYパスポート 大人(18歳以上)7600円、中人(中学・高校生)6600円、小人(小学生)5000円、未就学児(4歳~小学生未満)3800円、3歳以下無料、シニア(65歳以上)5900円>


栃木県足利市「あしかがフラワーパーク『光の花の庭』」

あしかがフラワーパークの「光の花の庭」
あしかがフラワーパークの「光の花の庭」画像提供:あしかがフラワーパーク


2024年度の「インターナショナルイルミネーションアワード イルミネーションイベント部門 優秀技術賞」の第1位を受賞した栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク『光の花の庭』」では、冬の風物詩であるイルミネーションで春の花が咲き誇るシーンを再現。シンボルの大藤棚は、神秘性や壮大さを余すことなく表現しており、見ごたえも抜群だ。

あしかがフラワーパーク「光の花の庭」の「奇蹟の大藤」は花びらの細部にまでこだわったイルミネーション
あしかがフラワーパーク「光の花の庭」の「奇蹟の大藤」は花びらの細部にまでこだわったイルミネーション画像提供:あしかがフラワーパーク


「光の花の庭」は、まずはいくつもの図面を描くところからスタート。LEDの配置や配色を念入りに検討し、さまざまなサンプルを比較したうえで決定する。特に、何度も色サンプルの試作と比較を繰り返し、もっともよい藤色を探し出したイルミネーションにはこだわりが光る。

あしかがフラワーパーク「光の花の庭」の「光のバラ園」
あしかがフラワーパーク「光の花の庭」の「光のバラ園」画像提供:あしかがフラワーパーク


さらに2025年度シーズンは「奇蹟の大藤」、「光のバラ園(展望台内)」、「フラワーキャッスル(建物内)」の3エリアにて香りの空間演出も加わり、より没入感のあるイマーシブ型イルミネーションへ進化を遂げた。

イルミネーションはただ見るものではなく、演出された世界を丸ごと楽しむもの。「ただきれいな作品を作るのではなく、実際に来園した方々に『楽しかった、また来たい』と言ってもらえるイルミネーションにしたい」という思いで制作された光の花の庭を、心ゆくまでじっくりと堪能しよう。

<会場:あしかがフラワーパーク / 住所:栃木県足利市迫間町607 / 点灯期間:2025年10月18日~2026年2月15日(日) ※2025年12月31日(水)は休み / 点灯時間:16時30分~17時頃点灯開始~20時30分(土日祝は21時まで) ※2025年11月上旬~2026年1月上旬は、平日21時、土日祝21時30分までを予定 / 料金:大人1400円、4歳~小学生700円>


神奈川県藤沢市「湘南の宝石~江の島を彩る光と色の祭典」

湘南の宝石エントランス
湘南の宝石エントランス画像提供:湘南藤沢活性化コンソーシアム事務局 江ノ島電鉄

「夜景サミット2025 in藤沢」にて日本三大イルミネーションに初認定された「湘南の宝石」は、関東三大イルミネーションや日本夜景遺産にも認定されている光と色の祭典。江の島のランドマークである展望灯台「江の島シーキャンドル」や、灯台が位置する公園施設「江の島サムエル・コッキング苑」を中心に、江の島・片瀬海岸エリアの各スポットをまさに宝石のような輝きで彩るウインターイベントだ。

江の島シーキャンドルライトアップ「光の大空間」
江の島シーキャンドルライトアップ「光の大空間」画像提供:湘南藤沢活性化コンソーシアム事務局 江ノ島電鉄


江の島シーキャンドルからはイルミネーションが360度の範囲に吊るされ、さらにその周辺をグランドイルミネーションが埋め尽くす「光の大空間」は、直径70メートルを超える日本有数の規模。晴れた日の夕暮れ時には、海上に浮かぶ富士山のシルエットとイルミネーションが共演する、ここだけの光景が広がる。

江の島サムエル・コッキング苑内には、LED電球がきらめく光のゲート&アーチ「湘南シャンデリア」や、木々の間をジュエリーライトが包む「ホウセキFOREST」など、それぞれ趣向を凝らしたイルミネーションが登場する。

湘南シャンデリア
湘南シャンデリア画像提供:湘南藤沢活性化コンソーシアム事務局 江ノ島電鉄


また江島神社の辺津宮・中津宮・奥津宮や、恋人の丘にある龍恋の鐘、江の島ヨットハーバーなど江の島内外の名所や、江の島と片瀬海岸とを結ぶ3つの橋でもイルミネーションを開催。点灯時間は江の島観光の間中、どこでも温かい光の情景を楽しめる。

江の島弁天橋・片瀬橋・弁天橋のイルミネーション
江の島弁天橋・片瀬橋・弁天橋のイルミネーション画像提供:湘南藤沢活性化コンソーシアム事務局 江ノ島電鉄


さらに12月中旬からは、江の島サムエル・コッキング苑の冬の風物詩として親しまれてきた「ウィンターチューリップ」が開花。チューリップと光が織りなす幻想的な景色が作り出される。江の島サムエル・コッキング苑のウィンターチューリップは2025年シーズンを持って見納めとなるため、訪れる際は見逃せない。

ウィンターチューリップとイルミネーション
ウィンターチューリップとイルミネーション画像提供:湘南藤沢活性化コンソーシアム事務局 江ノ島電鉄


<会場:江の島サムエル・コッキング苑 江の島シーキャンドル、中津宮広場、亀ヶ岡広場、御岩屋道通り、龍恋の鐘、江の島岩屋、江の島ヨットハーバー、江の島弁天橋 / 住所:神奈川県藤沢市江の島2-3-28 / 点灯期間:2025年11月22日~2026年2月28日(土) / 点灯時間:平日・12月31日~1月3日 17:00~20:00。土日祝・12月20日~30日 17:00~21:00。 江の島サムエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル:平日・12月31日~1月3日(最終入場19:30)、土日祝・12月20日~30日(最終入場20:30)※1月10日からは平日・土日祝ともに17:30~。江の島岩屋:11月22日~2月28日9:00~17:00 / 料金:江の島サムエル・コッキング苑 入苑料 大人500円、小学生250円。江の島シーキャンドル(タワー)昇塔料 大人800円、小学生400円>


■丸々もとおさん
1992年『東京夜景』上梓。日本でも唯一無比の夜景評論家として本格的活動を始める。「夜景」の美しさを景観学、色彩心理学などをベースに評論する等、夜景の本質を浮き彫りにする独自の「夜景学」の構築に取り組んでいる。

夜景評論家/夜景プロデューサー/イルミネーションプロデューサー/(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事の丸々もとおさん
夜景評論家/夜景プロデューサー/イルミネーションプロデューサー/(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事の丸々もとおさん

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情報は2025年12月22日 15:32時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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